逆相クロマトグラフィー
ULTRON VX-ODSは、基材としてULTRON VX-SILを使用し、モノメリックタイプのオクタデシル基を化学結合させてあります。さらに独自の技術により、高密度にエンドキャッピング(2次シリル化)をしていますので、残存シラノール基の影響がきわめて少ない充填剤です。粒子径は、5,10,15μm の3タイプを用意しています。カラムサイズは内径1mm のナローボアから 50mm の分取カラムがありますので、目的に応じてご選択ください。
VX-ODS
■仕様
粒子径 | 細孔径 | 比表面積 | 炭素含量 |
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5μm | 120A | 300m2/g | 16% |
■特長
ロット間の再現性
- ロット間の再現性
ULTRON VX-ODSは、厳しい製造チェックポイントが各行程ごとにあります。
各種検査を繰り返し、これらの関門に合格した製品がULTRON VX-ODSです。各製造ロット間の再現性を示す一例ですが、そのk'値、α値は製造ロット間できわめて狭い範囲のばらつきしかありません。その他のテストにおいてもロット間差はきわめて少なく、この結果、ロット間の高い再現性を示しますので安心してご使用いただけます。 - 立体選択性、分配平衡化
ULTRON VX-ODSは、オクタデシル基を単層に結合させているため、立体選択性に幅を持たせており、グラジエント溶離法使用時、移動相変更時の平衡化が早くなっています。 - 耐圧
真球状のシリカゲルを用いているため、耐圧性に優れ、速い流速でも安定した分離が得られます。
ULTRON VX-Octyl
今、世界的に地球環境の問題が取り上げられています。大気、水質、土壌汚染、産業廃棄物汚染から地球を守り、チェックするHPLC分析技術においても、当然、より少ない有機溶媒で分析できるカラムが必要になってきます。したがって、ODSに比べて分析時間が短く、しかも高分離能を維持できるOctylカラムが、ODSにかわって主流になってきています。そのための必要十分条件をULTRON VX-Octylはすべて備えています。
ULTRON VX-ODSの高精度合成技術を生かし、安定性に優れたカラムができました。
■特長
- カラム寿命が大幅に改善されました。
- カラム間のロットのばらつきが少なく、保持の安定性に優れています。
- ODSに比べて分析時間が短く、しかも高分離能を維持できます。
- 少ない有機溶媒の使用で分析が行えます。
- 平衡化を容易に達成させることができ、また、ODSでは吸着してしまう物質も溶出させることができるため、グラジエント溶離法に最適です。
■用途
・医薬品 ・農薬 ・化学 ・食品 ・環境 ・その他
酸性ライフテスト
VX-OctylとVX-ODSにおけるアルキルベンゼンの保持比較
高速液体クロマトグラフ用充填カラム
STR ODS-II
■特長
- 高純度シリカゲルをベースにしておりますので、金属の影響が最小限に抑えられています。
- 粒子強度の高いシリカゲルで耐久性が優れています。
- 耐酸性、耐アルカリ性が大幅に増大しています。
- 分析圧が低く、高理論段数を有しますので使用が容易です。
- エンドキャッピングの充実で塩基性試料がシャープに溶出し酸性試料、金属と錯体を形成する試料も鋭いピークを示します
充填剤 | 形状 | 粒径 | 細孔径 | 比表面積 | 炭素含有量 |
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ODS-II | 完全球状多孔性シリカゲル | 5μm | 12 nm | 320m2/g | 17% |
分析圧
一般に、水−メタノール系の溶離液では分析圧が高くなり、カラムの寿命を短くする要因となったり、流量を大きくできないために分析時間が長すぎたりします。ODS-IIのカラムは、一般のODSに比べて非常に分析圧が低く、使い易く設計されています。
しかも、下図はメタノール、アセトニトリルの水溶液を溶離液とした場合、分析圧の変動を示しています。
高速液体クロマトグラフ用充填カラム
STR ODS-M
■特長
充填剤 | 形状 | 粒径 | 細孔径 | 比表面積 | 炭素含有量 |
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ODS-M | 完全球状多孔性シリカゲル | 5μm | 10 nm | 350m2/g | 15% |
STR ODS-M 分析例
水溶性ビタミン
ヌクレオチド、ヌクレオシド
ヌクレオチド、ヌクレオシド